<開催レポート>StartupBase U18 in 奈良

StartupBase U18 in 奈良で設立された5つの株式会社(模擬)について、事業内容とコメントをさせていただきます。

どのチームも、プロトタイプの精度が全国と比較して高く、顧客のもとに足を運んでいたチームは1チームと少し少なかったかなと思います。

様々な学校から参加者が集まり、初めてあった人にも関わらず、難題に挑むチームワーク&コミュニケーション力も高い人が多かったです。

この事業アイデアに関わらず、人生をかけて取り組みたい課題に出会ったら、それが仕事につながっていくので、

その時はぜひ、Lean Startupのまずやってみよう!という考えを思い出してもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。

会社名 事業内容 最終審査のデモへのコメント(SBU18)
株式会社CORDINATED 洋服が好きな人がコーディネイト提案した服を、購入したり、その人に自分の持っているアイテムをもとにコーディネイトをお願いするサービス 【Wear】など既存のアプリとの差別化が気になったが、ファッション大好き4人組の学校を越えたチームワークが非常に良かったです。また、ファッションに関しては、世代ごとに購買行動やブランドのセグメントがあるので、競合があっても、後発でも、あれだけの熱量があれば、一定の市場がとれるように思います!とにかく実践あるのみです。
株式会社田中組 サービス名は「大人構文」生徒会長をしている起案者本人が、先生などに対して正式文書を書く際に、とにかく調べながら書いたりの作業に時間がかかるという悩みを解決するサービス。サービス形態としては、ブラウザ拡張機能 Startupは特定の課題を解決しているプロダクトであることが成長条件と言われていますが、当事者意識の大きい、課題にフォーカスしている点が、ブレずに2日間、事業開発できた理由だと思いました。また、質疑応答の際に、「コミュニケーションがStartupだとカジュアル化してきているが(必要性が薄くなってくるのでは?)」という質問に、まずは、フォーマルな文書が必要な就活市場や新入社員研修市場を狙うと、絞っていたのは素晴らしい。
株式会社Mati Run Run 病院で2時間待ったという経験から生まれた、病院の待ち時間を楽しく過ごすためのサービス。待ち時間は無くせないので、待ち時間にカフェなどで時間を潰し、自分の番が近づいたらLINE友達追加でわかるサービス。 まず、顧客の元へ足を運んで会いに行っていたのはこのチームだけだったので、高く評価できる。(20キロ電車を漕いで、壊れてしまったHARUTAの靴….)その結果、病院の待ち時間は無くならないと判断し、待ち時間を知らせることで、カフェなどで時間を有意義に過ごせるというところに着地した判断力とディレクションが素晴らしかった。
質疑応答で、「いきなり具合が悪くなった人はそれどころではないのでは?」という質問に、耳鼻科と皮膚科がターゲットなので、体調はそこまで悪くない人がターゲットと絞り込まれていたのも◎
株式会社Village Food 起案者のお母さんが献立を栄養やレパートリーなどを考慮して考えすぎて、作る時間がなくなってしまうという課題から生まれた献立提案サービス 解決したい課題がとても明確で、エピソードも起案者の母と特定されていた。が、料理や献立関係は市場が大きいだけに、料理本やクックパッドや献立提案サービス(ミーニュー)がある中で、なぜVillage Foodのメニューだと解決するのか?が、わからなかった。
プロトタイプは精度高くできていたが、ターゲットのニーズに合ったものになっているのか?という擦り合わせ不足があったので、起案者のお母さんのような人を5人くらい募って、インタビューすると良いだろう。
かまちゃん株式会社 奈良市に特化した、地元の人しか知らない観光名所を、地元の方や、商店街の人が情報をアップし、更新していく情報サイト 奈良をもっと発信したいという思いから始まったサービスだが、ビジネスとしてサービス化するときに非常に苦労したと思う。サービス供給側の「こんなのがあったらいいと思う!」ベースでなかなか、旅人側のニーズのリアリティが湧かなかった。メンタリングやローンディールの機会に「情報サイトのままだとダメだ」「関係人口を増やすという目的だと情報以上の接点が必要」など、いい気づきを得ていたので、もう少し、マーケッターとディレクターで方向性が示せると良かった。元筋金入りのバックパッカーで旅が大好きなので、辛口コメントになってしまいました。

 

【事後アンケートより参加者の感想】

StartupBaseU18の

News Letterをお届けします!