「IMPACT HEROS DAY」Earth Companyのイベントに参加してきました

こんにちは、最近涼しくなって、ますます活発になってきたナノカです!

先日「Impact Heros Day」というEarth Companyが主催するイベントに参加してきました。

Earth Companyには4つの事業があります。そのうちの1つが、年に1人並外れた変革力を持つチェンジメーカーを選出し3年間にわたり、とことん寄り添う支援を提供する「インパクト・ヒーロー支援事業」です。今回のイベントはEarth Company創業5周年の記念イベントということで、これまで彼らが支援してきた5名のインパクトヒーローたちが一同に来日し、プレゼンテーションと分科会を行うというものでした。

※イベントページはこちら
※Impact Hero2018のジョンピエール・モンティリヤ氏は体調不良のため欠席でした
※私が遅刻参加したためImpact Hero2015のベラ・ガルヨス氏のプレゼンテーションのノートはありません

今回のこのブログではイベント参加してとった私のノートと共に、素晴らしいヒーローたちの紹介と、StartupBaseの新たな動きを報告したいと思います!

①Robin Lim
「世界平和は愛あるお産から始まる」と信じ、貧しい母親と赤ちゃんに無償医療を提供する

「貧しさは命を諦める理由にならない」と強く訴えるロビン。9000人の赤ちゃんを取り上げる中で、リソースのない環境でも安全なお産は可能であることを確信したそうです。

Impact Hero 2016
「現代のマザーテレサ」ロビン・リム氏。

1956年、フィリピンに生まれる。フィリピン人の母とアメリカ人の父を持つ。1991年に妹とその子供が出産中に亡くなったことをきっかけに、助産師を志す。アメリカとインドネシアで助産師の資格を取得し、インドネシアのバリ島に、NGOブミセハット国際助産院を設立。これまで9000人の赤ちゃんを取り上げ、「イブ・ロビン(マザー・ロビン)」として、慕われる。ブミセハット(健全な母なる大地の意)は、インドネシアはバリ島、スマトラ島アチェ、パプア、そしてフィリピンにクリニックを運営し、ハイチ、ネパールなど世界各地の被災地にも仮設クリニックを設置。年間6,000人以上の助産師・看護師を育成し、ブミセハットのサービスを受けた人は30万人を超える。(HPより引用)

②Kathy Jetnil Kijiner
気候変動による水没の危機から国土と文化を守るため、未来を切り開く次世代リーダーを育成する

「気候変動は”将来”起こる事ではなく、”今”起こっていることです。」
彼女は自国のマーシャル諸島が今にも海に沈み、居住不可能になってしまう現状を「マーシャル諸島は世界の縮図である」と叫び、世界の首脳たちの心を震わせ、気候変動問題に立ち向かう次世代リーダーを育成しています。

Impact Hero 2017
「気候変動問題の最前線に立つメッセンジャー」キャシー・ジェトニル=キジナー

マーシャル諸島生まれ、ハワイ育ち。学生時代にアメリカ本土での社会課題に関する啓蒙活動にインスパイアされ、詩人としての活動を開始。ハワイ大学の太平洋島嶼国研究学部で修士課程を修了した後、天性の言葉力を駆使し、情熱的でパワフルなポエトリーリーディングやスピーチを通して、気候変動に対する対策の緊急性を訴えることで世界的な注目を浴びている気候変動活動家。

国連気候変動サミットや国連気候変動枠組条約(UNFCCC)における締約国会議などを始め、世界に向けてマーシャル諸島の気候変動の現状を訴える一方で、国内ではNGOジョージクムを立ち上げ、マーシャル諸島の若者たちを、環境問題に取り組む次世代リーダーに育成する活動を行っている。(HPより引用)

③Wai wai Nu
7年間の投獄経験から、教育こそが多民族国家のミャンマーに平和を築くと確信し、次世代リーダーを育てる

民族差別によって18歳にある日突然刑務所生活に。7年間の刑務所生活で「もっとも耐えがたかったのは夢と希望を失うこと」と話します。

Impact Hero 2019
「ミャンマーの若者を、女性をエンパワーメントすることを使命に生きる」ワイワイ・ヌー

「父親がアウンサン・スーチーと議会で一緒にいた」
たったそれだけの理由で家族全員が逮捕され、18歳から7年間を、社会的弱者であった女性たちと共に刑務所で過ごしたウェイ・ウェイは、獄中で自分と同じように強制収容された多くの女性たちに出会って「この国を変えたい」と決意。

教育こそが、自由や平和、そして社会的平等の扉を開き、民族間に信頼関係を築くと確信し、自らもロヒンギャであるウェイ・ウェイはミャンマーの少数民族のための教育施設を設立。偏見や差別のない平和な社会を築く次世代リーダーを育成している。(HPより引用)

④Break Out Session

Break Out Sessionという名の分科会が行われました。私はロビンとベラの分科会に参加し、Sli.doを利用したインタラクティブなセッションを楽しみました。

ロビンはすれ違うオーディエンス全員にハグとキスをし、目が合う人に微笑みかけ、なかなか本題に入れない、タイムキーパー泣かせな、しかし100%の愛からくる講演をしていました。

そして、創業者のアスカのハワイ大学時代の同級生であり、Earth Company立ち上げの発端となった「東ティモールの未来のために生涯を捧げる不屈の戦士」ベラのセッションに参加。

彼女は、東ティモールの全ての人に平等な格差のない世界を実現するために次期東ティモール大統領選に出馬予定。男尊女卑の激しい東ティモールで勇敢に女性活動家として行動し、性的マイノリティに未だ偏見のある環境の中レズビアンを公表し、LGBTQの若者のためのシェルターを作っている。

初代Impact HeroでありEarth Companyが生まれる理由にもなったベラ・ガルヨス氏

1972年、東ティモール生まれ。インドネシア軍侵略下の東ティモールで、兄弟を殺され父親は拉致・投獄。ベラ本人もわずか5ドルで人身売買され、軍による度重なる薬品投与により子供が産めない体に。その後、少女兵として独立運動に身を投じ、国外脱出のためにインドネシア軍に入隊するダブルライフを送る。忠誠心を試されるあらゆる性的・肉体的虐待に耐え、ついにカナダへ派遣されたその日に逃げ出し、難民に。その後、世界各国で独立運動を続け、国の独立に貢献。

独立後は、国連開発機関での勤務を経て大統領補佐官に就任し、国の発展に寄与する一方、全エネルギーと私財を投じて、日本からの支援を元に2015年5月に東ティモール初の環境学校を設立。その後、レストラン、宿泊施設を併設するルブロラ・グリーン・ヴィレッジへと事業を発展させる。(HPより引用)

ベラが「誰かに、与えて、与えて、与えて続けて貧しくなった人は誰もいない。だから私は誰かに与えられるチャンスがあるなら、惜しみなく与えたい」と発言したとき、と彼女の愛と慈しみの深さに私は震えました。

⑤Impact Heros 4人と共同創業者アスカによるパネルディスカッション

ここまで原体験の強烈な4人のインパクトヒーローたちの話を聞いて、どこか遠い存在に感じていました。しかし、このパネルディスカッションでは彼女たちはスーパーウーマンなのではなく、私と同じ人間なんだ(安堵)と思わせてくれました。

「Q.自由な時間は何をしているの?(What are you doing in your free time?)」の質問に対して、アスカを含めた5人全員が「家族と過ごす時間が一番の癒し」と答えていたのが印象に残っています。誰をも振り向かす力強いリーダーシップの裏で、家族の存在は大きなもののようです。

 


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今回Earth Companyのイベントに参加したのも「StartupBaseの社会起業verをやりたい!」「そのためにはまずは今ある会社から学ぼう!」という理由からでした。

「創れる人を創る」

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