【開催レポート】SBU18 in 北海道大学で設立された8つの会社

【開催レポート】SBU18 in 北海道大学で設立された8つの会社

北海道大学で開催されたStartupBase U18に参加された皆さん、ありがとうございました。ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。設立された8つの会社に、StartupBaseから講評をさせていただきました!あくまでスタッフの主観です。
誰に何を言われようと、実現するまで続けた人だけが得られるものがあるので、続報、お待ちしております!

まずは、北海道大学理学部3年の須藤さんが作成してくれた2日間の動画です!
この流れで、会社を設立、プロトタイプを作り、価値の証明に挑みました。

StartupBaseU18 in 北海道大学2024 ダイジェスト

Fleur Cologne(株)日持ちがしないという生花の特性上、莫大なほどでてしまう廃棄花。 個人店であれば、お花屋さんの紹介をすることとバーターでお花を無料でお預かりし、香水にして販売するというプロジェクト。 まず、価値の証明の1つとして、札幌の生花店さんに電話をして、1日目でお花をいただいてきたというところまでできたのが、圧倒的にスピード感あるアクションだった。 次にプロトタイプも作成。精油に比べて、生花から匂いを作る難しさなどを試すことができ、実際に製造するとなるとOEMで委託製造は可能と判断。見積もりまで今後取ってみると、3800円では、利益が全く取れないのではないかと思われる。 クラウドファンディングで、実現までの活動費を募りたいと本人たちから希望あり。
Joy packing株式会社起案時は、荷ほどき代行だったのですが、検討を重ねるうちに意味ある方向転換をし、最終的には、「訪日外国人向けに物品レンタル」をすることで、荷物が少なくて済むというサービスになった。 何をレンタルするのか?の例の1つに実際にスイス人の日本人旅行者から聞いたという「ボードゲーム」は意外で非常に面白いと思った。ボードゲームはかさばるために、自分でトランクの中には入れないと思うが、グループや家族でボードゲームがないと夜の時間退屈なはずであるからだ。 レンタル品を保管しておくのは大変な上に、衣類や家電だと破損などが心配だが、ボードゲームは比較的それが少なそうなので、ボードゲームに特化して検証しても良さそうだし、プロモーションとして、日本人と訪日外国人とのボードゲーム交流場を作っても良いと思った。 2人チームで、2日間、チームワークがよく、分担できていた。
株式会社Movab Room実際にアイドルグループのコンサートで市内ホテル満室など、このニーズは確実にあるので、今まで高校生から発案されたのは初めてで、とても面白いアイデアだと思った。 残念だったのは、実現プロセスにおいて、起案時から方向変換がなかったと感じた。「バスを改造する」という巨額な値段がかかるものに対して、その原資はどこから来るのか?といったところの問題点を解決していなかった。 中間審査の時に、長距離バスに実際に乗ったことがあるという他チームのメンバーから「個室みたいになっているバスもあり、それで一夜走りながら明かす」という指摘があり、それならば、止まっていても改造せず、宿泊できるのでは?という疑問が残った。 起案者は、他2人に「どう思う?」など意見を促していて、議論はしていたものの、アンケートの取り方も「あったらいいですか?」のような聞き方だったのは惜しかった。アンケートの仕方について、講義があったら良かったかも。
株式会社RETOROYCLE投票では選ばれなかったが、他にないテーマで高校生ユニークなものだと思い、ファシリテーターが選抜したアイデア。 「昭和レトロ」がZ世代や訪日外国人に大人気であることを示すためのデータが提示され、検索数や、テレビで取り上げられたものなどがわかりやすく紹介されていた。 メルカリのようなCtoCモデルではなく、自分たちが買取り、売る方式を取っていた。 最初は、「売れたら買う」という在庫を持たない方式を想定していたが、北大の岩城さんに中間審査で、法律でNGになっているという指摘を受けて、小物で買取を想定していた。 誰かがなくなって、「昭和レトロ」が所持品の中にたくさんあるのに、遺品整理をする側が気づかずに捨てるけーすは容易に想像できるので、お宝鑑定アプリ見たいなものを業者向けに作ったら面白そうだと思った。
株式会社Shall we share?高校生のお困りごととして毎回出てくる「勉強場所がない」問題。学校や図書館や塾では勉強できないようです。 不動産業は、プロトタイプが難しいのですが、場所のイメージを最終審査で「マインクラフト」で作っていたのはインパクトがあった。 一方で、どこに借りるのか、その場所で賃貸するとしたらいくらくらいなのか、収支計画がない上で、「スポンサーやサンプリング」で企業からお金が出る想定なのは、検証されていなかった。 不動産そのものはプロトタイプは作れなくても、一番のみんなの疑問ポイント「そんなスポンサーって本当につくの?」という点の検証がなかったので、夢物語で終わってしまったのが惜しかった。 ただ、チームメンバー3人ともとても楽しそうに高いテンションで取り組んでいた良いチームワークでした。このアイデアじゃなくても、何か生まれそうだと思いました。
株式会社オートトラッシャー最初は、家庭のゴミ箱を想起したようですが、実現のために数百万円するであろうゴミ箱を家庭で買わないだろうということで、BtoBに方向転換したのはナイス。 まず、西澤くんが、「高級マンションは生ゴミの分別装置がついているらしい。それを理由に入居する人がいるほど人気だ」と、ゴミの分別や捨てる手間で悩んでいることを把握していたが、そのとおり課題は大きい。 BtoBの売り先であるマンションの管理人さんは、住人たちのゴミをあけ、きちんと分別されているか袋を開けてチェックする業務が行われていたり、一部地域では記名してゴミを出すなど、プライバシー問題も叫ばれているので、これが自動となれば、業者さん(マンション管理会社)も、住人もとてもハッピーだと思う。 起案者の西澤くんがいなかった時間帯に中間ピッチが行われ、残された2人はすごく困って対応していたが、あれは数回経験するとなれてくるので、ぜひ、またリベンジで参加してほしい。
株式会社わたしる転校したことのある起案者が、客観的にどう思われているのかわからず、自己紹介が難しいという理由で起案。 賛同して集まったメンバーの共感度がすごく高く、全員がこれを実現したいという強い思いを感じた。 先生にも、保護者にもヒアリングをしていたが、熱心すぎるあまりに議論している時間が長く、プロトタイプに着手したのも2日目のお昼過ぎからだったので、もう少し、デザイナー・マーケッター起点で、「これはどうする?」など形にしてしまうと、人数分のパフォーマンスが出たと思う。 ビジネス的にも、ヒアリング結果はネガティブだったがヒアリングの仕方や、ヒアリング数不足なだけで、成立すると思う。 ワタシルという名前も良いし、社会人は360度評価は一般的なので、弊社で実現したいくらいのアイデアです。
株式会社電動北海道の雪問題に正面から立ち向かおうとした電動チーム。 現在の除雪車は騒音問題が非常に大きいらしい。それに対して、電気で動く、除雪車ができればその騒音問題がクリアできると論理的に考えた。 これまた不動産問題と同様に技術的な課題(特にバッテリー問題)が現状の技術ではクリアできていないため、技術勝負となってしまい、高校生の自分たちが今、できることが少なく、途中かなり「できることが何もない」状態になってしまって、1日目の最後は行き詰まっていたようだった。 アイデアを全くゼロから変える選択肢も提示したが、本人たちは行き詰まりをそこまで深刻に捉えてなかったのは、高校生らしくていいなと思った。これから仕事をするとなるとチームワークの行き詰まりは必ず発生するので、そこを自分なりの方法でブレークスルーする挑戦は、これからぜひしてみてほしいなと思います。バッテリー寿命についての各社の開発情報などできることを調べていた。

主催:北海道大学 産学・地域協働推進機構 スタートアップ創出本部 
共催:北海学園大学 地域連携推進機構
後援:HSFC 、 STARTUP HOKKAIDO
運営:StartupBaseU18(株)まつりば 協賛:ソウルドアウト株式会社

<メンター>

奥村 裕貴さま(ソウルドアウト株式会社 札幌営業所 責任者)
新井昌也さま(ゲームテクター株式会社 代表取締役)

<審査員>

三好清佳さま(合同会社Kプロジェクト代表 国連公式アンバサダー 札幌観光大使)
西野 功泰さま (札幌市教育委員会 学校教育部 学びのプロジェクト担当課 指導主事)
宮地 帝輔 さま (株式会社パイオビア 代表取締役 学生起業家)

StartupBaseU18の

News Letterをお届けします!