ワークブック発売をきっかけにJASSO主催の大学向けアントレプレナーシップ教育ワークショップに企業枠でお声がけいただき参加させていただきました。
20大学ほどアントレプレナーシップ教育に関心のある大学様(主にキャリアセンターの職員の方)が参加されており、関西大学様のアントレプレナーシッププログラムHack Academyの取り組み紹介を筆頭に、大学におけるアントレプレナーシップ教育の実践と関心の高さが伺えました。
ディスカッションの論点としては、
①大学としては、アントレプレナーシップ教育で起業家を育成すると言うわけではなく、自分のキャリアや人生を切り開く力、デザインする力を醸成していきたいとこと。
②キャリアセンターとしては「就職率」が指標になり、就職以外や就職以前のマインドセットに注力した取り組みがしにくいが、Hack Academyのように低学年からの就職とは切り離した「自分のキャリアをデザインする力」を身につける取り組みが欲しい。
アントレプレナーシップはまだ定義が曖昧で非常に広義で使われているワードなので、
プログラムを行う際には、運営者として大学としての目的設定(何のためにアントレプレナーシッププログラムを行うのか?)からすることをお勧めしたいです。 「どうしたらいいアイデアが出るのか?」
「どうしたら学生が主体的に行動するスイッチが入るのか?」など様々な悩みを大学様より伺いましたが、プログラムとしての「達成」を何にするかは主役である学生と共有する必要があると私たちは考えています。 すなわち、そのプログラム自体の目的を参加する大学生に対して「評価基準」に落と仕込む必要があります。
※ちなみに、StartupBaseでは、(1、アイデアの価値 2、プロトタイプの設定 3、価値の証明)を評価基準にしています。
アイデアも取り組む課題も自由で良いと思いますが、学生に「何を目指して取り組むプログラムなのか?」を評価基準として最初に提示することは、教育プログラムとして外せません。
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